2016年12月17日土曜日

健軍情報104-被災学生生徒奨学金 応援のお願い

健軍教会避難所のしあわせな解消の後、
あれこれの働きを少しずつ手伝ったり、
あちこちで地震の話をさせていただいたりしながら、
健軍教会らしい被災者の支援とはなんだろうかと考え、
役員会でも話し合い、そして少しずつ準備をすすめてきた。
そして、ようやく形になったのが、
被災学生生徒奨学金の取り組み。
 
健軍教会は、めぐみ幼稚園の他に、
熊本ライトハウス、広安愛児園、こどもL.E.C.センターという、
児童福祉施設とともに歩んできた教会である。
その教会の歴史を思い起こしつつ、2012年にスタートさせたのが、
児童養護施設等を卒園して進学していく学生たちに
奨学金を支給する、若枝奨学金という取り組み。
これまで7名の学生さん方に奨学金が支給されてきた。
児童養護施設 広安愛児園
月額2万円と少額であるとはいえ、
返済義務のない給付型奨学金は、
親の支援が薄く、進学など無理とはなからあきらめている
施設の子どもたちに、少しでも進学の希望を与える取り組みと
なってきた、といってもよいと思う。
 
今回の地震を受け、教会と若枝奨学会の運営委員会で協議し、
多くの学生を支えることは無理だけれど、
これまで取り組んできた若枝奨学会の枠組みを通して、
困難な中にある学生さんたちの学びを
支える働きを担っていくことを決めた。
教会関係の、あるいは関係校である九州学院、
ルーテル学院、九州ルーテル学院大学の学生さんらの中で、
特に困難な状況の中にある学生さんたちに、
その学びを応援している人がいる、という思いを伝えていきたい。
2号館が解体工事中の九州学院
そのような思いで、この度教会や関係校から推薦を受けた方々
5名に、奨学金の支給をはじめるところまで、
取り組みをすすめることが出来たところである。
ルーテル学院中高の卒業式 2016年
各校から推薦を受けた学生さん方の背景をきくと、
それぞれに支援が必要と思われる方々ばかり。
5世帯のうち3世帯が母子家庭で、
うち1世帯では、この度の地震で父親を亡くされている。
夜学に通って学費をまかなっている学生もおられるし、
4世帯で自宅が全壊し、3世帯が仮設で生活しておられ、
家計急変のため、習い事をやめたり、収入が激変している家庭が多い。
あらためて、奨学金の取り組みの意義を再確認されられる思いであった。
ちなみにこの奨学金の財源は、健軍教会のバザーの益金や、
1年間はチャリティーを目的として開催されていく
けんぐん水よう音楽会からのの寄付金、
また、みなさんからのカンパ・賛助会費などである。
年間120万円準備できれば、
5名の学生さんの学びを支えることができます。
みなさんの応援をお願いする次第です。

若枝奨学会 被災学生生徒奨学金
賛助会費は 年間1口3000円(複数口歓迎)
郵便振替「健軍教会若枝奨学会」
加入者番号「01770-2-123757」


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