2016年8月25日木曜日

健軍情報85-難儀なこと

立野へのルート
23日の「新聞」によると、県内の避難生活が、
とうとう1000人になったという。
ピーク時には18万人だったというから、
その大部分が、自宅にもどられたり、
別の賃貸住宅や仮設住宅に移られたことになる。

それでも、最大の益城町で4百数十人。
御船町と熊本市がそれぞれ百数十人ずつ。
南阿蘇村、西原村、嘉島町、宇城市にも
まだ数十人の単位で避難者さんがおられる。

田んぼの中の益城総合体育館  県下最大の避難所
益城町では、第4次の仮設住宅の募集がはじまった。
今回が最後の募集になるという。
うちの関係でも、仮設住宅の抽選にはずれ続けながら、
愛児園避難所-保険福祉センター-益城総合体育館と、
集約化が進む避難所をめぐりつつ生活してこられた方がおられる。
今回こそは大丈夫だろうと信じたい。
 
行政は、はやく避難所を閉じて、
派遣している職員を本来業務に復帰させたいところだし、
充分な数の仮設住宅が供給されるのだとしたら、
それも当然の話だ。
 
一方で難しいのは、一部損壊などで業者さんの修理を待ちつつ
避難所で生活しておられる方々。
熊本は人夫不足と資材不足で、
補修工事などにかかる費用が跳ね上がっている。
単なる補修といっても、場合によっては
数百万単位の工事になることもあるし、
「応急修理制度」にもとづいて
市町村から受け取ることが出来るのは、わずかに57.6万円。
日本財団から戴ける住宅損壊見舞金も、一部損壊は対象外。
若くて仕事がある方なら、まだいいのだろうが、
高齢であれば、今から自宅の修理のために長期のローンを組むことも
ためらわれることだろう。
どうしたものか・・・。
 
この夏ありがたいことは、台風が熊本を避けてくれていることだが、
屋根にブルーシートを貼っておられる方々は、
台風シーズンを戦々恐々としながら過ごしておられる。
車で街中を走っていても、
台風が来ればひとたまりもないような素人作業のブルーシートがごまんとある。
願わくばこの秋も、台風から好かれませんように、
と、祈るばかり。
山肌にブルーシート!笑ってしまったが笑い事でもないのだろう。
昨日は、都合が悪くなったボランティアさんの代役で、
ようやく通行が可能になった立野への道路を通って
施設関係者のお宅の庭の土砂の処理に伺った。
このあたりはまだ水が出ないので、
本格的に住むには無理がある。
帰ってこれるかどうかの見通しが立たないまま、
荒れ果てていくお宅も多いようだ。
庭が土砂でかさ上げされてしまっている
このお宅では、地震の時に裏手の石垣が崩落してしまい、
その後の豪雨で、崩れ落ちた土砂が庭に流れ込んで
10センチほども庭のかさが上がってしまっている。
本来なら、その10センチ分を削り取りたいところなのだが、
今回は適切な道具もなく、また人手もたりないので、
出来ることは限られている。
最低限の簡単な作業にとどまった
とりあえず裏山から流れてくる水を排水する水路を堀り、
これ以上庭全体に土砂が広がらないように土嚢で水路を補強した。
とはいえ、たったこれだけの短時間の作業でも、
50近いおっさんには少々加重負担。
仕事は昼までで終えたのに、午後は結局なんにも仕事が出来なかった。
 
土嚢袋も足りなかったし、この庭についてはもうひと仕事必要そう。
きっと雨が降るたびごとに、
崩落した外輪山から土砂が流れ込んでくるに違いない。
土砂崩れの危険のある地域に住み続けられるのか

あっちでも、こっちでも、難儀なことだらけだ。



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