2017年4月5日水曜日

健軍情報109-震災1年を覚えて

健軍教会が避難所運営に大わらわであった昨年5月、
ある大手マスコミから連絡があった。
「震災の1ヶ月を記念する集まりを、
健軍教会では計画しておられますか?」との問合せ。
 
マスコミ人としての気持ちはわからないではなかったが、
避難者さんたちを目の前に、
状況と格闘する毎日であったので、正直腹が立った。
 
あれから11ヶ月。
健軍にあってすら、震災は
過去の出来事になろうとしているかのように見える。
しかし、ほんとうはそのように見える、というだけだ。
震災の故に、思いに任せない隘路に
はまり込んでしまっている方々が、大勢おられる。

その方々の心の内が見えないだけだ。
 
あちこちで工事が進み、
傷んだビルが取り壊されて更地になっていく。
あちこち空き地が増えるばかりなので、
これが復興の槌音とは感じられない。
でも、これも長いプロセスの一過程であることは
確かなことなのだろう。
 
今度の日曜日、4月9日。
キリスト教ではキリストの受難を覚える主日とされている。
わたしたちは、震災からの1年を覚える礼拝をもつ。
これだけの困難さに直面させられて、それでも、
だからこそ与えられた神さまからの恵みがあった。
そのことを覚えて、感謝の時を共有したい。
 
そして、いまなお困難な中にある方々に思いをよせ、
おひとりおひとりの復興を祈るひとときとしたい。
 
礼拝の中では、3人の若い方々に歌を歌っていただく予定。
 
1人目は、大林由紀さん。
毎年3月に開催されるオハイエ熊本をはじめ、
病院や美術館など、あちこちでピアノの弾き語りで歌ってこられた。
歌を通して教会と出会い、6年前に受洗。
地震の時には湖東中で避難生活をなさり、
そうしたご自身の経験をもとに
「復光」という復興ソングを作詞作曲なさっておられる。
2人目は蓑田駿介さん。
教会員の息子さんで、昼は教会近隣の人気パン屋でアルバイト、
夜は保育士資格の取得を目指して専門学校に通いながら、
ライブハウスでの演奏など、音楽活動を続けてこられた。
地震の時には、自宅が被害に遭い、
健軍教会避難所で避難生活を続けられた。
3人目は大山桂司さん。
地震の前にも何度か礼拝においでになったことがあり、
地震の時はご家族で教会に避難。
現在、イースターの洗礼式に向けて受洗準備中。
健軍商店街などのストリートでも歌いつつ、
現在は「ささえあいの御船」という事業所に属して
音楽活動に取り組んでおられる。
こうした教会につながる若い歌い手さん方のご奉仕により、
礼拝を通して、復興に向けた元気をいただいていきたい。
どなたでも御参加いただけます。ぜひお出かけください。
4月9日(日)10時30分~
於:健軍ルーテル教会
 
礼拝後は、「あの頃」を思い出して、
みんなでカップラーメンを頂きます!
(笑)
 

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