2015年1月22日木曜日

熊本の越冬ツバメ-幸福の王子

これまでにもこのブログで、繰り返し健軍教会の玄関に営巣する
ツバメの親子についてご報告してきました。
例年、6月には巣立ちをし、南国へと飛び去っていくツバメたち。
ところが、昨年の暮れ、教会の玄関で考え込んでしまいました。
すでに南国に飛び去っていったツバメたちの巣の真下に、
新しいツバメのフンを発見したのです。
もちろん、巣の中にツバメたちは見当たりません。
そこで夜になってそーっと見に行きますと、
いたいた。巣の端っこからツバメのしっぽがのぞいています・・・。
という話を、昨年のクリスマスイブの礼拝において、
オスカー・ワイルドの「幸福の王子」の話とともに
させいただいたところでした。
調べてみますと、少数ながら熊本で越冬するツバメたちも
いないわけではないようなのです。
けれどもクリスマス以降、教会の玄関でふたたび
ツバメの姿を見ることはありませんでした。
九州南部では「ワタリ」をせずに冬を越すツバメの個体も
いないわけではないようなのですが、やはり厳しい寒さの中で、
冬を越せないツバメたちも多いというのです。
やはり、わたしが見つけた教会のツバメも、
どこかの王子の足許でうずくまって、
天使に拾い上げられることになったのかとひとりごちていたところ、
あれからおよそ1ヶ月も経って、ふたたび発見しました。
そして、こんどはばっちり写真にも収めました。 
これぞ、熊本の越冬ツバメ。
このツバメが、親鳥であったツバメなのか、
それとも成長した、若い子どものツバメであるのか、
わたしには判別できませんが、
いずれにせよ、またこの場所で子育てして、
神さまから与えられたあたらしい命を
育くんでいって欲しいものです。
 
写真の、リトルモア社出版の「幸せな王子」は、
クリスマスイブの礼拝のお話を聞いてくださった方がお貸しくださったもの。
言葉と刺繍の美しい絵本。おすすめです。


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