2016年9月16日金曜日

健軍情報90-できたしこの新展開

今回は、健軍教会からではなく、
ルーテル教会の対策本部である
「できたしこルーテル」からのご報告です。
 
この間、調整に調整を重ねながら準備してきました
ルーテル教会のあたらしい被災者支援の働きが、
ようやく報告できるところとなりました。
ルーテル教会の救援対策本部である「できたしこルーテル」は、
福岡地区の牧師さんたちを中心とするチームですが、
これまで緊急支援物資の配布や、
各教会・施設の支援活動のサポートにはじまり、
5-6月は愛児園・こどもL.E.C.センター避難所の運営支援、
7-8月は、主として避難者さん方の引越支援や、
益城町広崎地区でのガレキ処理の事業に取り組んできました。
このために、現地の専従ボランティアとして
福岡の牧師さんたちと共に働いて下さったのが、
神水教会の牧野孝司さんでした。
13日に行われた対策本部会議の様子
被災地の状況の変化に伴い、こうした事業がひと段落ついた9月から、
「できたしこルーテル」は、新しい取り組みをスタートさせました。
それが、被災地障害者センターくまもと、と協働していく働きです。
同センターは、熊本地震を受けて、全国的な障害者団体の集まりである
JDF(日本障害フォーラム)の現地センターとして開設された
被災障がい者の支援センターです。
全国のJDF関連施設から、障がい者支援の経験のある
ボランティアを1週間単位で受け入れるなどして
被災障がい者の支援にあたってきましたが、
7月中旬には、支援要請の電話が1日に70本も入電するなど、
障がい者支援の経験のあるボランティア、
特に、長期で働くことの出来るボランティアを切望しておられました。
 
被災障がい者、中でもなんとか自立生活を続けてこられた方や、
家族の支援によって地域で生活してこられた方々のおかれた状況には、
厳しいものがあります。
ほとんどの避難所・仮設住宅が、
障がい者が生活するには適していないため、
大勢の障がい者が、危険な家屋に住みながら、
支援の手を待ってこられたのです。
 
そこで、できたしこルーテルでは、
このような困難な中にある障がい者の支援に関わるため、
牧野さんに代わる新たな専従ボランティアをたてて、
同センターに派遣することにしたのです。
しかしながら、センターのボランティアは、その働きの特殊性から、
障がい者支援の経験のある方と障がい者家族に限られていて、
どなたでもいい、というわけにはいかないのです。
そこで、思いを持って関わってくださる方を求めていたところ、
健軍教会避難所の避難者さんであった大山直美さんという方が、
障がい者関係の求人を探しておられることがわかり、
相談しました結果、ルーテル教会からの専従ボランティアとして、
センターで働いてくださることになったのでした。
大山さんのセンターでの働きは、当面3ヶ月程度を予定しており、
その後のことは、また追って検討されていくことになるでしょう。
熊本市東区長嶺にあるセンターの事務所
 もちろんこれからも、できたしこルーテルのメンバーで、
センターでボランティアが出来る人たちは、
可能な範囲で、センターの働きに関わっていきますし、
ルーテル教会の障がい者施設からのセンターへのボランティア派遣なども、
実現できれば、と願っています。
 
そして何より、わたしたちのこの働きが、
被災地で困難な生活を強いられている障がい者の方々の手助けになれば、
と願うものです。
みなさまのご支援を感謝いたします。
 

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