2019年8月14日水曜日

平和への派遣を求める祈り(JELC-2019)



2019 日本福音ルーテル教会 平和の主日
平和への派遣を求める祈り

平和の源である神さま、
わたしたちの教会の平和の主日にあたり、今、わたしたちは祈ります。
平和をつくり出すどころか、現実から目をそむけ、平和から遠ざかろうとするわたしたちを強めて、わたしたちを平和のために遣わしてください。

平和憲法を変更し、軍備を増強し、沖縄においてさえ基地を拡張して、戦争が出来る国へとあゆんでいこうとする力があります。
わたしたちを、平和のために遣わしてください。

道徳の教科化をはじめ、教育によって子どもたちの心をコントロールし、偏狭な国家主義へと導こうとする力があります。
わたしたちを、平和のために遣わしてください。

移民や難民の人たちを、ともに暮らす仲間として受け入れず、権利や尊厳をうばったまま、弱い立場に押し込めておこうとする力があります。
わたしたちを、平和のために遣わしてください。

性的マイノリティであるために、社会から排除されたり、傷つけられたり、生きにくさを負わされている人たちがいます。
わたしたちを、平和のために遣わしてください。

民族、国籍、宗教、また性別や障がいなど、異なった背景をもつ人たちに対する憎悪をあおり傷つけることによって、何かを守ろうとする人たちがいます。
わたしたちを、平和のために遣わしてください。

原子力発電所の存在と事故のために、放射能の苦しみの中におかれた人たちがいるにもかかわらず、なお脱原発にむかえないでいる現状があります。
わたしたちを、平和のために遣わしてください。

わたしたちが心を閉ざしている多くの課題があります。
わたしたちが、知るべきことを知り、語るべきことを語り、変えるべきことを変えていくことが出来るように、わたしたちに勇気を与えてください。
そうして、わたしたちとこの教会が、正義と公正にもとづく平和をつくりだすことができるように、あなたがわたしたちを遣わしてください。
平和の主、イエス・キリストのみ名によって祈ります。
アーメン
[日本福音ルーテル教会社会委員会]

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