2019年11月4日月曜日

週報ひとこと(30)20191103


コンクールを題材とした小説を読んだからかもしれません。
当教会の礼拝堂を会場に行われたピアノのコンクール予選にも興味津々でした。

ある方の演奏中のこと、ふと、出場を控えた2人の方の手に目が止まりました。なにやら、小刻みに動かしています。

もしかして、目の前で演奏中の曲に合わせて指を動かしているのかと思いました。

けれど、そうではありません。演奏中の曲と指の動きはあっているようには見えません。
ということは、膝の上で他の曲、おそらくご自分の演奏する曲を弾いているのかと思い至りました。

礼拝堂にピアノの音色が響く中、この人達の頭の中には別な曲が流れている。

多くの人に聞こえる音楽があり、また一人にしか聞こえない音楽がある。
世界は表れ出るものだけでできているのではないことを実感しました。


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