2016年4月30日土曜日

健軍情報42-卒業

健軍教会に身を寄せておられる避難者の方々。
家が倒壊なさった方、ライフラインが復旧しない方、
障がいであったり、お腹に赤ちゃんを抱えておられる方、
それぞれ事情は異なりますが、みなさんそれぞれのペースで、
出口を模索しておられます。
そんななか、今日はふたつのご家族が、
健軍教会避難所を「卒業」なさいました。
「卒業生」には、ご飯の前に、ひとことご挨拶をいただきます。
「これまで、震災に遭ったことは一度もなかったので、
よそは知りませんが、健軍ルーテル教会は、にっぽんいちの避難所です」、
との過分なお褒めの言葉を戴き、
充分なことはできなくても、多くの方々の協力によって
用いていただいたことですから、ありがたい思いでした。
そして、避難所のアイドルの卒業には、
一同喜びよりも淋しさがいっぱいです。
妊婦のお母さん、赤ちゃんがうまれたら、
教会にも連れてきてくださいね。

一方で、環境の整わない避難所のことを耳にする度に心が痛みます。
地域の避難所のために、できることを模索しています。
そんななか、避難所に電子レンジが欲しい、
という声を耳にしましたから、さっそく届けてきました。
みなさんからいただいた支援のおかげで、
想いを形にすることが出来ますから、ほんとうに感謝です。
 
今朝は、慈愛園で石巻から物資を運んでこられたトラックを目にしました。
「石巻の、たくさんのひとたちの思いです。
自分は、ただ運転してきただけです」、と話されましたが、
千数百キロを走破しての、被災地からの支援物資に、
石巻の方々の熱い思いを感じました。
 
男手が欲しい、という声がありましたから、
避難者の方のタンスを運び出すお手伝いをしました。
作業にあたった若葉校区は、教会のある泉ヶ丘校区よりも、
さらに益城寄りであることもあってか、被害の大きさを感じます。
建物が建ってはいても、とても使えない、と思われる家か林立しています。
避難所の解消は容易ではないでしょう。
高齢者が使いやすい仮設を、大胆なスピードで建設していって欲しいものです。

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