2016年4月30日土曜日

健軍情報43-模索と祈り

今日も晴天。避難者さん方も、思い思いに
ご自宅の片付けに精を出されます。
タンスを運び出しに行った教会員さん宅の向かいのご婦人。
昨日、男手があるなら手伝って欲しい、
と声をかけられたのですが、昨日は手が足りずに
お手伝いできませんでした。
今朝、ちょうど物資を運んできた日本キリスト教団の
関西の牧師さん方がおられたので、
お願いしてひと肌脱いでもらいました。
2階にある大きなタンスは、階段を通り抜けることが出来ず
結局、2階で解体して運び出すことに。
家々によって事情は異なりますが、
この辺りも、まだまだ、片付けは終わりそうにありません。
 
 
昨日、電子レンジを届けた近隣の小学校、
今日は九州キリスト災害支援センターという福音派系の
支援団体の炊き出しが入っていました。
わたしたちも、今後の支援のあり方を模索しています。
 
 
教会の避難所におられる方々、
それぞれに避難所からの出口を模索しておられます。
家が壊れて、住めなくなったと嘆いておられた
近所の避難者さんも、なんとか近所で物件を探してこられました。
年金生活ですから、家賃が上がってしまうことは、
厳しいのですが、それでも住み慣れた地域を離れたくはないのです。
昨日に続いて、今日も、教会員の避難者さんが、
健軍教会避難所を「卒業」。
教会員として、避難所運営を支えて下さったおふたりでした。
避難者が少なくなることは、よろこばしいことなのですが、
家族のように、ともに2週間を過ごしてきた仲間ですから、
なんだか、しんみりしてしまいます。
 
 
夕食後、ルーテル関係の方から紹介を受けて、
チェロ演奏のボランティアがありました。
正直、まだとても、にぎやかな演奏を聴く思いにはなりませんし、
演奏のボランティアは、まだ早いのでは、という思いもあったのですが、
無伴奏のチェロ、ということでしたので、
それなら、避難者さんの心の響くのではないか、
と考えて、受けてみることにしました。
そこに、個人的な趣味の問題があったことも否定は出来ません。
 
当初、夕食後に食卓についたままで、短く、
という条件でお願いした話だったのですが、
1曲目が終わったところで、我慢が出来ず、
失礼ながら会場を礼拝堂に移していただくことにしました。
その祈りのこもった深い音色を、避難者さん方と、
最高の響きをもつ礼拝堂で味わいたくなったのです。
結果、この時、この場所で聴いたこの曲を、
一生忘れない、という思い出に残る演奏を耳にすることが出来ました。
有泉芳史さん、ありがとうございました。





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