2016年6月24日金曜日

健軍情報72-益城のルターさん

先週末、お休みをいただいてリフレッシュしたこともあって、
福岡の牧師先生方が中心になって取り組んでいてくださる
「できたしこルーテル」のボランティアの働きに、
ようやく少しだけ参加してきました。
 
ルーテル教会の対策本部である「できたしこ」では、
公的避難所である、広安愛児園/こどもL.E.C.センターの拠点で
次のような事業に取り組んでいます。
 
①体育館の床の上で暮らしておられる避難者さん方の憩いの場としての
 「ルターバックスカフェ」の運営(通称:ルタバ 原則月~金のお昼間開店)。
②連日お弁当の晩ごはんが続いている避難者さん方のための
 副食提供サービス。
③避難者さんや近隣の方々の家の片付けや引越の支援。
④地域の方々の震災がれきの処理事業。
 「できたしこ」では、ガレキ処理や引越作業を牧野さんが、
カフェや副食の提供などは、東さんが担っておられ、
それに適宜、福岡などから牧師さんやボランティアさんが加わります。
 
左から牧野さん、東さん、ボランティアさん方
この避難所は、公的避難所ですから、
益城町役場から、担当職員が派遣されているのですが、
避難所のそばに、お茶を飲んだり、おしゃべりすることが出来る
カフェが常設されていることは、地味な働きではありますが、
なかなか味わい深い意味があるのだと感じます。
 
そこでは、避難者さん同士の交流がある他、
避難者同士では云えないグチを聴いてくれるボランティアさんが居て
また、罹災証明や家屋解体費用の助成などについても、
気軽に相談に乗ってもらうことが出来ます。
愛児園/こどもL.E.C.センターの広大な敷地の中で
日常会話のおしゃべりを通して、避難者さん方のニーズを聴き取り
行政の窓口に同行したり、買い物などの相談に乗ることもあります。
愛児園/こどもL.E.C.センター避難所は、
500人規模からスタートして、いまは20人を下回るほどになりましたが、
仮設住宅の建設も遅々としており、
避難所自体の需要は、当分なくならないのです。
 
先日参加したボランティアでは、
牧野さんとともに、避難者さん宅から冷蔵庫や洗濯機など
引っ越し先でも使うことが出来る物品を運び出して、清掃する作業をしました。
2階建てのアパートは雨漏りが激しく、家の中はグスグズになってしまって
正直ひどいありさまでした。
それでも、仮設入居を見据えて、体を動かす作業をすることは
避難者さん方にとっても、前向きな事柄です。
慣れ親しんだ「我が家」に後ろ髪を引かれながら、
それでも前にすすんでいくしかないのです。
綺麗になるって気持ちイイ

そうした避難者さん方の揺れる思いにも寄り添いながら、
「できたしこ」の働きは、
これからも地道に続けられていくのです。

「できたしこ」で「益城のルターさん」として有名な避難者さん。間もなく引越予定。
 

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