2020年3月13日金曜日

けんぐん水よう音楽会vol.73 シャルムフルートカルテット



報告が遅くなりましたが、2020年の最初の水よう音楽会は、フルート奏者の日野栄理さん、寺尾みのりさん、岡村暁子さん、濱崎晴美さんによるシャルム・フルート・カルテットさんが演奏くださいました。
「アラベスク」での音の重なりの重厚さと輝き、そして「CHATS」では、猫が自由に過ごしている様子をそれぞれの猫の描き下ろしのイラストと共に届けてくださいました。

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2020年1月26日
けんぐん水よう音楽会 vol.73
 ①エオリア組曲/ベルトミュー作曲
  1,サルタレロ
  2,巻乗り
  3,バランセル(ブランコ)
  4,いたずら
 ②2つのアラベスク/ドビュッシー作曲(神田寛明 編曲)
  Ⅰ,Ⅱ
 ③CHATS(猫)/ベルトミュー作曲
  1,ペルサン・ブルー
  2,ピューマ
  3,シャモワ
  4,リンクス
  5,シャ・ペルシェ
 ④トッカータとフーガ ニ短調 BWV565/J.S.BACH作曲(監修:佐々木真 / 編曲:高下二郎)
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 牧師による開会のメッセージです。↓

 ようこそ、けんぐん水よう音楽会へお越しくださいました。
 今夜の音楽会には、シャルムフルートカルテットの皆さんが出演くださいます。結成から15年でいらっしゃって、それ以前から同じ先生のお弟子さんとして過ごしてこられましたから、もう長きにわたりお仲間として演奏されてきて、息のあった音楽を奏でてくださることと思います。
 リハーサルを耳にしまして驚きました。フルートの4重奏なので、同時に4つの音しかないはずなのですが、不思議と音の層が何層もあるような厚みを感じるのです。4つの音とメンバーのみなさんの個性とが触れ合い、結び合い、とけあうようにして、厚みのある柔らかさと輝きを作り出しているのかなぁと思いました。
 さて、聖書にも4人組が登場します。この4人はある目的のためにそれぞれの力を出し合います。そして、正面突破が難しいことを判断し、常識はずれの行動で目的を達成するのです。
 彼らの目的は長く重い病気に苦しめされている友人を運ぶというものでした。
 4人は毛布のようなものに病気の友人を乗せ、その4隅を持って、運びました。行き先は、旅の途中のイエス・キリストがいる家でした。しかし、そこには多くの人が集まっていて、家の中に入れません。そこで4人は、屋根へ登り、屋根をはがして、毛布ごと病気の友人をイエスの目の前へ吊り下げます。
 イエスは、病気の人よりも、その4人の姿に心揺さぶられて、病気の人の人生を苦しめていたことから解放しました。この人は躍り上がって帰っていきました。4人の内、1人欠けてもできないことであったと思います。この4人というカルテットだから病気の友人を包み、運び、いやしへと結びつけることができたのでした。
 このことは、だれでも生きるために4人の助けを頂いていること、また私もだれかのための4人のいつの一人とされていることを教えてもいると思います。
 今晩は、カルテット、4人の方で音楽を織りなし、聴くもの心を踊らせ、また厚みあるやわらかさに包んでくださることでしょう。 
 そんな時間を皆さんとご一緒できることを嬉しく思っています。

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