2020年3月13日金曜日

けんぐん水よう音楽会vol.74ファゴットおしゃべりコンサート


けんぐん水よう音楽会 vol.74 は、2020年2月26日に
「ファゴットおしゃべりコンサート」として、ファゴット奏者の重松真央さん、ピアノの渡辺ゆみこさんによる演奏を楽しみました。

 世界中が新型コロナウイルスに震撼し、感染予防のためコンサートの中止も相次ぐ中ですが、開催の運びとなりました。出演者のご理解とおいでくださった皆様に感謝いたします。
 これまで当音楽会においてファゴットの演奏がなされたことはありません。念願かなって、新進気鋭のファゴット奏者である重松真央さんにその歴史を切り拓いていただけることとなり、大変嬉しい思いです。
 ファゴットは「束ねられた2本の木」という意味の言葉に由来するそうです。重松さんによるその優しい音色を味わいながら、感染予防のために物理的には遠ざけられている私達の心が束ねられているようなひとときになりました。

【曲目】
①愛の挨拶
②イエスタデイ・ワンス・モア
③オペラ”セルセ”より オンブラ・マイフ
④青春の輝き
⑤動物の謝肉祭 象 
⑥道
⑦ファゴットソナタf minor
重松さんは、ファゴット、コントラファゴット、そして珍しいバッソン、3種の楽器を用いてその深くまあるい音で、聴衆を包んでくださいました。


終演後に3種の楽器についても熱く語ってくださいました。皆、興味津々。

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牧師は、以下、教会の暦に触れて、話をいたしました。

 キリスト教会には独自のカレンダーがあります。それはクリスマスのひと月前のアドヴェントから始まります。そしてクリスマスの10日ほどを経て、イエスの十字架と復活を心に留める時、そして復活のイースターと続きます。
 このイエスの十字架とそこに込められた深い愛情を噛みしめる時期を四旬節とか受難節と呼んでいます。
 この時期に、例えば、イエスの苦しみを思って、いつもよりも聖書を読むとか、丁寧に祈るとか、好きなことを少し我慢するとか、一食抜いて、その分のお金を困っている人に分かち合うなどをして、過ごします。ブラジルのカーニバルも、この40日間に肉を食べないこととし、その前に沢山食べておこう、にぎやかに楽しく過ごそうという習慣です。本日の演目にも謝肉祭というタイトルがありますが、これがカーニバルです。
 カーニバルの後の四旬節は、日曜日を除く40日間なのですが、その始まりは水曜日です。特別な水曜日で、「灰の水曜日」と呼んでいます。今年の灰の水曜日は、2月26日。そうです。ちょうど今日がその日に当たります。
 神は愛を注ぐ対象として、人間を創造しましたが、人間はその愛を当たり前と感じ、感謝することが乏しくなりました。それでも神はただひたすらに愛情を注ぐ。そのことしっかりと感謝して過ごします。 
 そのために、自分がいかに神から離れ、自分勝手に過ごしているかを振り返るのです。
 いろいろな祈りの言葉があるのですが、聖書の詩編51篇にこのような言葉があります。ひとつを紹介します。
「神よわたしを憐れんでください。御慈しみをもって背きの罪を拭ってください。わたしの咎をことごとく拭い、罪からきよめてください。」「神をわたしのうちに清い心を創造し、新しく確かな霊を授けてください。御前からわたしを退けず、あなたの聖なる霊を取り上げないでください。」

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